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自分を大切に。人を頼ることは勇気のある行動。精神科臨床から考えたこと。

  • 執筆者の写真: popo
    popo
  • 2025年3月11日
  • 読了時間: 5分

とある精神科病院で臨床心理士(&公認心理師)として勤務する中で、たくさんの学びや発見がありました。

そこは入院設備のある病院で、日々さまざまな方と出会い、臨床に携わって参りました。

その中で感じられたこととしては、受診されるみなさんそれぞれ、病院に来られるまでに大変な時間をかけて悩み、考え、辛い思いをされ、いよいよどうにもならずに受診された、という方が多い印象を抱きました。


もともと、日本の文化的背景も手伝い、弱さを見せることについて「精神が弱い」「甘えている」「怠けている」「頑張ればできる」などという考え方が根強いものですから、

ぎりぎりまで耐えて頑張ってしまうところがある、という国民性が多くみられることは承知しています。

我慢は美徳、なんて言われることもあるほどですよね。


近年では、世界的にも考え方が変わり、「怠けているのではない」「完璧じゃなくてもいい」「誰にでも得手不得手がある」といった理解も進んできてはいますが、理屈ではわかっていてもそれまでの教育や価値観がその考えを肯定していないことも少なくなく、

頭ではわかっているけど、でも病院やカウンセリングにかかることは「心が弱い奴だと思われるのではないか」「病気のおかしい奴だと思われるのではないか」という不安が、人に相談する、頼ることへの一歩にブレーキをかけてしまうことはまだまだ多いようです。

このことをとても難しく感じられています。

そして、なんと多くの方が同じような思いに苦しんでいらっしゃることだろうと、苦しみ耐え抜いた末に病院を受診され、やっとの思いで涙を流しながら教えてくださる方の言葉のひとつひとつから感じずにはいられません。


カウンセリングは日常のどんな些細と思われるようなことでも、あるいは話してはいけないように思われるようなことでも、どんなことでも安全にお話しいただける場所です。

自分よりも苦しんでいる人はいる、大変な人もいるから、とあなた自身の感じている辛さを軽んじられる必要はありません。

そもそも、辛さや大変さというのは、比べられるものではないのです。


人と比べてしまう文化があることが障壁となっているように感じていますが


あなたが辛い、と感じるのなら、それは辛いのです。

あなたがしんどい、と感じるなら、それはしんどいのです。


それでいいのです。


どうか、自分自身の心の声を大切にしてあげてください。


そして、「とりあえず誰かに聞いてほしい」「困った、助けてほしい」「相談に乗ってほしい」「どうしたらいいかわからない」…など

日常生活でさまざまな様々なお困りごとや苦しさが生じてこられた際には、耐えて我慢して苦しくなりすぎる前に、

どうか遠慮なくカウンセリングをご利用いただけたらと思います。


カウンセリングは、主に公的資格として認められている臨床心理士や公認心理師が専門的な知識を持って行っています。

その知識や技術をフルに活用し、心のつらさを和らげていく、よりよく過ごしていくために共に考え、サポートさせていただきます。


身体の傷は深いほど治るのに時間がかかりますが、心の傷も同じです。

深いほどに治るのに時間がかかってしまうことがあります。

逆に、浅いうちに手当をすることで、傷が早く癒えることも可能になってきます。


様々な方とお話をさせていただく中で感じることとして、頑張り屋さんが多いなあ、と思うのです。

みなさん、心が弱くなんて全然ない。

むしろ、頑張って、歯を食いしばって耐え続けて、周りのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、頑張りぬいた末に、力を消費しきってしまう…

そういう方もとても多いように思います。


大人なんだから、子どもなんだから、親なんだから、先生なんだから…こんなこと出来て当たり前、普通は○○、もっと努力しないと、

いろんなプレッシャーと闘い、頑張っているみなさん。

「自分はダメだ」「役立たずなのではないか」「迷惑をかけてしまった」「何もできない」「頼れる人がいない」こういった思いに人知れず悩んでいらっしゃるみなさん。


あなたはもうすでに、こんなにも頑張っています。

どうか、抱え込まれすぎず、人を頼ってみてください、


近くに頼れる人がいないときには、ダメもとでもいいので臨床心理士に思いをぶつけてみてください。


苦しいときには、SOSを発してみてください。


気づいてくれる人は、きっといると私は信じています。


あなたの苦しさに気づきサポートさせていただく人のうちの1人でありたいと願っています。


また、あなたのそばに苦しそうな人がいるように思われた際には、ぜひ「最近調子はどう?」「なにかあった?」「大丈夫?」など、かけられそうな言葉をかけてあげてみていただけたらと願います。

辛い中にいる人を救えるのは、遠くの専門家よりも身近な人であることがたくさんあります。

特別なことをする必要はなく、ただ、「心配しているよ」「気にかけているよ」「いつでも声をかけてくれていいよ」というメッセージを、言葉や態度で伝えるだけで、とても心強いメッセージとなることがあります。

傍でサポートをしてくださる方にも限界はあるので、サポートが難しい場合、一人ではうまく対処できないなと感じられるような場合にも、専門家や周囲の方にサポートを依頼してみてくださいね。

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