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カウンセリングとは?その効果は?

  • Writer: popo
    popo
  • Jan 21
  • 7 min read

Updated: Feb 3

*カウンセリングとは


「カウンセリング」という名前を1度でも見聞きされたことのある方はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。


日本の精神医療はまだまだ改善の余地があり、世界に比べると後れをとっているような実態があることは受け入れる必要があるかとは思いますが、それにしても心の健康やケアについて一定の関心があることもまた事実のように思います。


さて、このカウンセリングですが、受けたことのある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?


もしかしたら、知ってはいるけど受けたことは無いよ、という方が大半かもしれません。


そしてこの「カウンセリング」というものについて、どのようなイメージ、印象をお持ちでしょうか。


受けたことのある方は、「こんな感じ」という印象をなにかお持ちかもしれませんね。


まだ受けられたことのない方のなかには、他人やネットから得た情報からのイメージでや、”話をきいてくれる”といったイメージなど、漠然とお持ちかもしれませんね。



カウンセリングは、相談にお越しくださった方の様々なお話を教えていただく場所です。


カウンセリングでは基本的に話してはいけないことはなく、自由になんでもお話が出来ることが保障されている場所です。


なので、「こんな話してもいいのかな」「大したことないけど」などと思われるような内容であっても、カウンセリングでは全て歓迎なのです。


話さなければいけない、ということもなく、話したくないことは話さなくてもいい、話したい内容を、そのときのその方のペースで話すことが出来ます。


そうしてお話をお聴かせいただきながら、時に必要なワークや技法を取り入れつつ、心の緊張やこんがらがったものを丁寧に解きほぐし、整理をしていくような作業を行っていきます。


文化的背景も手伝い、日本ではまだまだカウンセリングは敷居の高い印象があるかもしれません。


ですが、アメリカではちょっと相談行ってくる、愚痴りに行ってくる、という具合にとてもライトに、自分の日常のセルフケアの一環としてご利用される方を多く見かけました。


仕事前に「恋人との喧嘩したの話してきた」とすっきりした表情で出社していた知り合いもいたほどですよ。



さて、よくご質問をいただくのが


「話を聞いているだけでしょう」

「話すだけで本当に良くなるのか」


といった内容についてです。


こうした疑問を抱かれることはとても自然なことなので、疑問を抱かれお知らせ頂けることをとても大切なことだと考えますし、私たちは大変有難く感じるのです。



カウンセリングでは、私たちは徹底してお話を伺います。


あれこれ質問しまくるというわけでもなく、基本的には聴く姿勢に徹します。


理解を深めるために質問をさせていただくことはもちろんありますが、カウンセリングでは相談に来てくださった方の安心してお話する時間を守ることを意識します。


なので、カウンセラーがあまりしゃべらないなあと思ったり、「きいているだけじゃん」と思われたりされる方がいらっしゃるのも、ある意味では自然なことのようにも考えられます。


確かに、あまり話しませんものね、おっしゃる通りなのです。


アドバイスや解決策の提示を求められても、基本的にそれに答えられることも少ないでしょう。


カウンセリングで問題がすぐ解決するかというと、カウンセリングではそのご期待にはほとんど応えられないかもしれません。


相談者さまの解決していく力、決断する力を信じ、それを共に引き出すのが私たちの役割です。


不安な時にはそこから脱出するべく答えや解決方法が欲しくなるのが人間です。


ですが、安易な解決方法を導き出すことは、様々なトラブルや違和感などを生じさせる可能性もあります。


解決をしたいと思うその気持ちを大切にする、不安で苦しくて何とかしたいともがく、その気持ちに焦点を当てていく…


カウンセリングはどちらかというとこういった作業を行い、心をほぐして整理をし、自分でまた前へ進んで行く力をつけていくような場所です。


そういった事情もあり、カウンセラーはただ話を聞いているだけかというと決してそうではありません。


私たちはこの仕事をするためのトレーニングに於いて話を『聴く』ということを徹底的に学びます。


「聞く」ではなく『聴く』というところがよく強調されるところで、この『聴く』というのは身を入れて一生懸命に聴くわけですね。


言葉や話される内容だけでなく、お話しいただく方の全てから、さまざまな情報を聴いています。


この『聴く』というのはなかなかいろんな技術があるもので、資格を取る前も、取ってからも、研鑽を続けていくような技術なんですね。


このような『聴く』という行為を、『傾聴』と表現されます。


お話を聴いているカウンセラーの頭の中がアニメーションなどで見えたらきっと面白いのだろうなあ、なんて思うくらいフル稼働しています。


なので確かに話を聞いているだけのように見えてしまいがちなのが、カウンセラーの地味で華々しくないところかと思うのですが、私たちは懸命に『聴いて』います。


ただ、なにか不信感があったり、ご不安や違和感、疑問などを持たれた際には、ぜひご遠慮されずにそのことについてお知らせ頂いて大丈夫ですよ。


それで「なにー!」と怒るカウンセラーはまずいないはずです。


トレーニングを積むカウンセラーであれば、そういった不信感や違和感、ご不安などにも真摯に応じ話を聴き、相談者さまがより安心安全にお話しいただけるようにさまざま調整や検討がなされるでしょう。



*カウンセリングの効果について


さて、ざっくりとカウンセリングについて紹介しました。


カウンセリングって効果があるの?とご質問をいただくことがよくあります。


そして結論、私は「一定の効果が認められています」とお伝えをしています。


心の治療では、大きくお薬による「薬物療法」と、カウンセリングや必要に応じて道具を用いた「心理療法」の2種類があります。


*精神療法という表現は私がドクターではないので控えました。厳密には精神療法と心理療法の違いがありますが、今回は私の立場上、心理療法として紹介させていただきます。


さて、心理療法、心理カウンセリングの効果には様々エビデンスがあります。


例えば、うつ病や不安障害では認知行動療法(CBT)の効果が薬物療法と同等、あるいはそれ以上の効果が示されたり、その他の精神疾患(たとえばPTSD、強迫性障害など)でも、それぞれの疾患に適した心理療法が研究・開発されています。


お薬の場合には即時的に、あるいは短時間で辛い症状を緩和させることができる強さがあり、心理療法やカウンセリングは長期的な回復や再発予防効果への期待ができるという強みがあります。


そのため、お互いの強みを生かして補い合うために、薬も心理療法も併用する、ということがあるのですね。



カウンセリングをして「すぐに良くなるか」「どのくらいで良くなるか」といったご質問をいただくことがありますが、これはとても難しいご質問です。


おそらく、どの専門職に聞いても明確な答えは得られないのではないかと思います。


必要な時間をかけて回復していくでしょう。


それが数日なのか、数か月か、数年かは誰にも断言できません。



ただ、ひとつ言えるかな、と思うことには、カウンセリングを受けてみられたこと、誰かに相談してみようと頼ってみたことは、すでに回復のための大きな1歩を踏み出されたということ。


これができるというのは、本当にとってもものすごいお力なんです。強調させてください。


自分で「治っていきたい」「より良くなりたい」という思いがあるのであれば、それは回復を応援するなによりのパワーになります。


辛くなりすぎる前に、とりあえずカウンセリングを受けてみる、それくらいの気持ちで気軽にご利用いただけたらなあと、心から願っています。

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