あなたにも、私にも、誰にでも、その人ならではの考え方や感じ方があります。
突然ですが、この画像はなにをあらわしていると思いますか?
パッと見たとき、どのような考えが浮かんできたでしょうか?
悲しそう?
落ち込んでる?
考え事をしている?
つまらなさそう?
リラックスしてる?
きっと、人によってその答えはさまざまだと思います。
その浮かんできたあなたの考えは、【自動思考】ど呼ばれます。
この自動思考はあなたのこれまでの経験などをもとにあなたの中に自然に生じる考えや判断です。
そして、それは必ずしも客観的な事実を捉えているわけではなく、生じた事実について自分なりの解釈がなされて、事実の捉えたときの考えや判断に影響を与えています。
上の画像で言えば、客観的事実としては「シルエットの人物が膝を抱えてるわっている」というところでしょうか。
そして、この画像を見て思うことや感じることは人それぞれ違うのです。
それが『自動思考』です。
この自動思考は体調や状況などによっても変化する場合もあります。
同じ事象でも、調子がいいときにはよく見えたり、調子の悪いときにはネガティブに感じられやすくなったりすることもあります。
この自動思考に、正解不正解があるわけではありません。
あなたのなかに自然に湧いてくる『自動思考』は、いずれもこれまでのあなたの知識や経験などから培われた大切な考え方です。
しかし、ネガティブな自動思考があり、それ故に苦しかったりしんどかったりするときには見直しをしてみるといいかもしれません。
認知行動療法(CBT:Cognitive Behavioural Therapy)の技法を用いてアプローチしていくこともできます。
その思考が生じる状況、場所、相手、気持ちの強さなどを見直し、どうしてそのような考えが生じるのか、納得できる別の見方・考え方はあるか、など、丁寧に見直しをしていくことで自分の考え方の癖を見つけていくことができます。
こんな癖があったのか、という発見を出来ることで、自分の考え方の癖や傾向を理解でき、もし次に同じようなことが生じたときに備えたり、ネガティブ思考を軽減出来たりして、バランスの取れた考え方を見つけていくことが出来るといったメリットもあります。
なにか特定の状況、人、言葉に苦しくなることがある、しんどさがあるとき、この自動思考が関係していそうなときには、自分の考えを見直し、整理したり、他の考え方はないか考えてみると自分の中で良い感じにバランスの取れた考え方のポイントが発見できるなど、案外な発見があるかもしれませんよ。
תגובות