グループセッションではどんなことをするのか?個人カウンセリングとの違いは?
- popo
- Mar 18
- 6 min read
春も近づいてきて、暖かくなってきましたね。
季節の変わり目であり、日本では年度の変わり目でもあり、なにかと忙しい時期ですよね。
みなさん毎日お疲れ様です。
この時期には心身共に調子を崩しやすいですので、くれぐれもご無理のないように、なるべく多くご自身を労わる時間を持っていただけたらと願います。
さて、少しずつ活動を知っていただく機会も増え、お声がけを頂くことが増えてきて、有り難さと同時に、心の健康への関心が少しずつでも高まるといいなと願い続けています。
日常にストレスとなることが溢れていて、あなたも、隣の人も、友達も、子どもも大人も、それぞれがそれぞれの世界で悩み闘っています。
一人で頑張る、考えるのは限りがあります…。
頑張れ、負けるな、気合いだ、弱虫、情けない…
そういった言葉に惑わされず、自分や大切な人の心を守るために、あなたらしく素晴らしい時間を過ごせるように、ぜひ「困ったな」「しんどいな」と思われたときには気軽に専門家へ相談してみてくださいね。
「そんなことで来たの?」などと言われることは、ありません。
もしもそんなことをいう"専門家"だったとしたら、早めに変えた方がいいでしょう。
さて、今回は当サービスで行っているグループセッションと個人カウンセリングについて、整理して内容をお伝えさせていただきたいと思います。
〇個人カウンセリングについて
いわゆるカウンセリング、でイメージされる代表的なものかと思われます。
面接室、カウンセリングルームなど名称は様々ですが、お部屋の中で、セラピスト(臨床心理士や公認心理師)と相談者が1:1でお話をするのがベーシックな形です。
時間はだいたい1回につき50分程度で、料金も5000~1万円あたりが相場になっているかと思われます。
最近では、オンライン通話を利用してのカウンセリングサービスも増えていますね。
この個人カウンセリングのメリットは
・個人的な話を深く行うことが出来る
・自分のペースで話すことが出来る
・他の人の存在を気にしなくてもいい
一方でデメリットとしては
・一回当たりの費用が高くなりがち
というところが挙げられます。
〇グループセラピーについて
心理療法の中には、複数人(集団)でセラピーをする場合があります。
集団精神療法とは、自分自身や対人関係などに悩みや問題を抱えていたり、生きにくさを感じたりしている人々が集まり交流する中で、互いに学びあい、自分自身の状況を理解し、より自分らしく生きていけるように支えあう精神療法の一つです。
(引用:一般社団法人 日本集団精神療法学会 集団精神療法について)
私も精神科病院でこの集団精神療法に携わってきました。
SST(社会生活技能訓練)や心理教育など、日常で困るシチュエーションや、気持ちの理解、気持ちの表現の仕方など、扱われるテーマは様々です。
そして、集まった人同士でそのときのテーマについて学び合い、話し合い、交流を深めていく中で、自分はこういう人、あの人はこういう人、と自分や他者の理解を深めたり、当たり前に存在する互いの考え方や感じ方の違いを認め合う、理解していくようなプロセスも体験できます。
参加する全ての人は等しく尊重され、意見や考え方も自由であっていいことが前提です。
そして、意見をなるべく安全に、安心して伝えられるように、ファシリテーター(会をリードする人)たちは細やかな環境設定に努めています。
そのうえで、自分の視点だけでなく、他者の視点を知ることで、新しい見え方、考え方への気づきへと繋がることもあり、交流の中で「自分」や「他者」を理解していくことができます。
たとえば、「ストレスの対処について」をテーマに扱ったとき、
それぞれにとってストレスはどんなことか、
ストレスに感じたときどんな対処をしているか、
他にはどんな対処があるか(意見をきく)
などといったことを話し合います。
話される内容には基本的に正解不正解はありませんし、自分だけかと思っていたストレスは他の人も悩んでいたようだった、ということに気が付けることがあります。
あるいは、他の人がなにかストレスを抱えられ悩んでいるときに、自分の場合はこうだよ、という話をすることで、誰かにとって「やってみようかな」と思える情報になるかもしれません。
集団療法の素晴らしいところは、同じような境遇、悩みを持つ人が集まって話すからこその力があること。
悩んでいたのは自分だけではなかった、この人もこんな風に考えることがあるのか、他の人に聴いてもらえた、などとその場で感じることで、癒されていくことがたくさんあります。
集まって話し合う、話さなくてもその場にいることだけでも参加者同士で影響を及ぼし合い、今ここに集まっている参加者で場をつくっているのですね。
集団療法のノウハウは、医療分野だけでなく、福祉や学校、職場でも取り入れられてきています。そのため、グループの構成の仕方は目的によって様々です。
私の行っているものは、集団療法という言葉よりももっと手軽に身近に感じてもらえるようにという願いも込めて、グループセッション、と呼ばせていただいています。
いずれにしても、自分と同じような悩み、あるいは別の悩みを抱えている方と一緒に安全な環境で話し合うことで、自分自身を客観的にみつめたり、参加者同士で支えあえたりするような深い交流を育んでいくことが期待できるのです。
この集団療法(グループセッション)のメリットは
・同じような悩みを抱える人同士で話をすることで、孤独感や不安感が和らぐことが期待できる
・他者との交流の中で自己理解/他者理解を深めていくことが期待できる。
・個人カウンセリングよりも費用が抑えられる場合が多い
デメリットとしては
・個人的な深い話をメインにはしにくい
といった点が挙げられるかと考えられます。
どっちがいいかというよりも、自分自身の中のニーズに合わせて選ぶ、あるいは併用することを考えても全然OKです。
個人カウンセリングはずいぶん一般にも普及してきていますが、グループセッションはまだまだ認知度がそもそも低かったり、敷居も高く感じられるのかもしれません。
ですが、人は案外同じような悩みを持っていて、それに気が付くこと、あるいは他の人はどうなんだろう、と考えてみる、聴いてみる、知ってみることは、とても大きな発見と繋がることがある、ということを、私自身臨床の中で強く感じてきました。
交流する中で考える、癒される体験は、本当に素晴らしく、人間同士の交流の奥深さや尊さを感じずにはいられません。
本当にたくさんの、思いがけない発見や癒しがあります。
必要とされるより多くの方に、グループセッションの体験のすばらしさが届くといいなあ、と願っています。
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