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未熟?頑張りが足りない?相談することの大切さと心の健康


私たち日本人は、歴史的文化的に「我慢」を美徳とする文化の中で育ってきている方が多いのではないかと思います。


個人の感情よりも集団の調和が重視され、心を強くもてば辛いことも「我慢すれば乗り越えられる」「気合をだせ」という教えが今も根強く残っています。


ときには、弱音を吐こうものなら「未熟だからだ」「怠けるな」「頑張りが足りないんだ」と、自分の力が及ばないがためがというような返答が返ってきてしまう、結局我慢をする以外にない、ということも決して少なくありません。


しかし、時代が急速に変化する中で、こういった価値観は現代には合わなくなり、その狭間で苦しい思いをされている方も少なくないように見受けられます。


我慢や自己犠牲を美徳としてきた歴史がありますが、それはほとんど通用しなくなっています。むしろ、こうした「我慢」や「自己犠牲」といった美徳や価値観は、時に心の健康を阻害する可能性も秘めていると感じます。


例えば、誰かに相談したい気持ちがあっても、「弱音を吐くのは恥ずかしい」「周りに迷惑をかけてはいけない」という思いから、心の中に抱え込んでしまいがちです。その結果、ストレスが蓄積され、心身に不調が現れるケースも少なくありません。


現代は、かつてないほど複雑で、私たちに様々なストレスを与えています。仕事、人間関係、経済的な不安など、悩みは多岐に渡り、一人で抱え込むには重すぎることもあります。


大切なのは、心のサインを見逃さず、適切なタイミングで相談することです。


誰かに話すことで、気持ちが楽になることもありますし、専門家のサポートを受けることで、より建設的な解決策が見つかるかもしれません。


悩みを相談すること、助けを求めることはあなたの心のメンテナンスでもあります。


心は見えないために難しいのですが、それでも身体と同じように、怪我を負ったり疲れたりします。


なので「苦しいな」「疲れたな」と感じられたときには、心のメンテナンスが必要なサインなのかもしれません。


決して弱いから、怠けているから、頑張っていないから、相談をするのではなく、それとは正反対に辛く苦しい重いから抜け出そうと、勇気を出して行動をしている証なのです。


↑もう、これ本当に強調させてください。


また、勉強やスポーツなどでもそうですが、「より良くなっていくために」相談をすることもあります。


それは、あなたの心も同じで、これから続いていくあなたの人生、生活を考えたとき、今やこれまでを振り返って考えたとき、「こういう風にできたたらな」「こういうところが難しいな」と考え、自分だけではどうにも答えが見つからずに煮詰まってしまうこともありますね。


そういうときにも、相談をしていいのです。


どうにかしたいと思っている、そういう力が湧いているけれど、どうにもいかないときというのは誰にでもあるものです。


それは、気合で乗り越えることは難しい。


なので、より良い解決策を見つけるために、相談をするのですね。


これもとても素晴らしいことです。出来るようになるために、前向きに工夫をした一つに「相談」があるのですね。


「我慢」は決して悪いことではありません。時にぐっとこらえる力が求められることもあります。

しかし、心の健康を保つためには、時には「我慢する」ばかりではなく、「誰かに相談する」という選択肢も考えてみてください。


「我慢できる」ことだけが強さではなく、「助けを求めることが出来る」というのもまたあなたを守るための大切な強さでもあります。


弱い奴と思われるのではないか、病気だと思われるのではないか、、、といったご不安が生じてこられ、踏みとどまらせてしまうこともあるかもしれません。


ですが、それももう時代と共に過去の価値観となっているでしょう。狭間で悩んでいる方も多いことと思いますが、カウンセリング(相談)を利用する≠心が弱い、心の病気の奴 では決してありません。

今はオンラインで臨床心理士や公認心理師によるカウンセリングも提供されていますから、病院やクリニックに行くのに勇気が必要に感じられる方、あるいは行くほどではないけど心の悩みを聴いてほしいと思われる方は、まずオンラインを利用されてみても良いですね。


独りで抱え込まれる必要はありません。

抱え込んでいるうちに、抱えきれずに溢れてしまう恐れもあります。

一度溢れてしまい心の調子を崩すと、戻ってくるまでにも時間を要することが少なくありません。


うまく言葉にできなくても、上手に言えないような気がしても、「こんな話までしていいのかな?」「これは大したことないから…」と思われるようなことでも。


どれも大切なお話、あなたの考え、気持ちです。


カウンセリングはどのようなお話でも大丈夫です。


焦らず、少しずつ、あなたのペースを大切にお話をして大丈夫な場所です。


怒り、不満、寂しさ、悔しさ、恥ずかしかった、辛かった、虚しかった、孤独…どんなお話でも、カウンセリングの場ではお話をして大丈夫です。


あなたの話したことによって、あなたに不利益が生じることはありません。

お話は守秘義務によって守られます。


心の健康は、自分自身と向き合い、経験を重ね、必要な時に助けを求め、自分の中で考え折り合いをつけながら進めていくことで守られ強くなっていきます。


私たち臨床心理士は、皆様の心の健康をサポートするために、いつでも寄り添っています。

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