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感情を表現すること

私たちは「感情」を持っていて、嬉しい、楽しい、悲しい、辛い、怒り、恥ずかしい…いろいろな感情を、日々抱いています。


ポジティブな感情(嬉しい、楽しい、といったもの)とネガティブな感情(悲しい、怒り、といったもの)と分けて説明されることがよくありますが、いずれの感情もとても大切なもので、不必要な感情というのはありません。


その感情を抱くことで、私たちは生き延びようとしたり、適応しようとしたりしていくことができています。


自分にとってなにが良いか・悪いか、進むか立ち止まるか、どうしたら良いか考え導くためのサインでもあります。


そして感情は自動的に「湧いてくる」ものです。


なので、「ネガティブな感情はもう抱かないぞ」と決心して湧いてこなくなるようなものではありません。


「なぜそのネガティブな感情が湧いてきたのか」について考えてみたときに、『こういうことかな』『そういうことか』といった発見がなされた場合、これまでよりもネガティブ感情を抱きにくくなる、あるいは弱めにしたり回避できるようになることもあるかもしれません。


けれど、いかなる感情も基本的には自分の人生から一切なくなることは難しいのです。


特定の感情を悪として抱かないようにする、排除しようとするのではなく、

どうしてその感情が湧いてきたのか、ということを理解し適切な対処方法を見つけていく方がより健全と考えられます。


そして、ネガティブや悪とされるような感情にも、あなたを守ろうとするポジティブな側面が必ずあることを忘れないでください。


例えば、怒りでいえば、攻撃性の表現がなされることもあり、そこは注意が必要ではありますが、怒りを感じることで、自分にとって何が危険か、受け入れがたいかのサインに気がついたり、現状を変化させるため、向上していくためのモチベーションとなる場合もあります。


また、悲しみで言えば、辛い気持ちを涙を流して表現することで、浄化させられることや、悲しみに誰かが気が付くことで共感したり配慮を示したり、団結しようという力が働くという働きもあります。


こういった事情もあり、たとえネガティブと思われる感情でも、湧いてきた感情をいていする必要は決してありません。


むしろ、湧いてきた感情はあなたのことを知るための大切なサインであり、あなたを守るための大切なものです。


*表現すること


湧いてきたその感情を、どれくらい表現できていらっしゃるでしょうか。


完全に、思うようにできている、と感じていらっしゃる方はきっとそう多くはないことでしょう。


難しさがあって当たり前のことですし、特に東洋人、日本人のような集団主義の文化を持っているときには、他者への配慮や輪を乱すことへの恐れなどから、思うように感情の表現がしづらくなってしまっているところもあると考えられます。


しかし、湧いてくる感情を自分の中だけで処理をするには限界があり、なにかしらの形で外在化する、外に表現することはとても大切です。


それは自分一人で行うこともあれば、信頼できる誰かと行われることもあり、内容によって処理のされ方も多様でしょう。


『こんなときはこんな風に発散する』『こういう吐き出し方もいいよね』と思えるような、破壊的、法に触れるような方法ではない、建設的な方法をいくつか引き出しとして持っておくことが出来ると安心ですね。





ここYour Perchではグループセッション、個別相談も行っており、そういった吐き出し口、心のごみ箱として利用いただくことも可能です。


より健康的に過ごしていくために、あなたにとってより心地よくなるような方法のひとつとなれそうなときには、まずはお気軽にお問い合わせくださいね。

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