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子どもとの時間をとることの大切さ

Updated: Nov 7, 2024

みなさん、お子さんとの時間、取れていますか?


お仕事や家事、日常のタスクがいっぱいで、なかなか時間をとることは難しいことかもしれません。


時間があったら休みたい…そんな気持ちにもなってしまうこともあるかもしれません。


けれど、同時に子どもたちもそんな大人の様子をしっかり見ていて、そして、小さいうちだからこそ、より大人と遊ぶ時間、注目してくれる時間を欲しています。


そしてこの時期は限られていて、今しかないものでもあります。


そしてこれが満たされること、満たされないことで子どもの心の発達にも影響を与えていく可能性があります。


つい「ちょっと待って」「今忙しいから」といつも断ってしまっていませんか。


あるいは、大人同士のおしゃべり、携帯を見る時間に使いすぎてしまって子どもの声、子どもとの時間を逃してしまっていませんか。


いましかない時間だからこそ、いま一度、出来ることについて考えてみたいですね。



1日どれくらい子どもとの時間を持つといいのでしょうか?


これには具体的に〇分という決まりや科学的な結果はほとんどなく、文化やそれぞれのご事情も関わってくることでありとても難しいことです。


よく1日10分でいいから子どもとの時間を持ちましょう、という話があり、ネットでもよく見受けられます。


これについて「じゃあ10分だけ」という結論になってしまうとしたらこの表現について考え直さなければならないのではないかと考えています。


私自身、ロンドンのサポートチームの方とお話をさせていただいたときに「1日10分の関りというのは殆ど機能しないだろう」という話があり、私も大変納得したことがあります。


10分というのは、少しでも時間を持ちましょう、という目安的な考え方の表現として受け止めるといいのではないでしょうか。


そして、子どもとの時間を持つときに大切なのは、その時間に集中することです。


とくに子供が小さいうち、小学校の低・中学年頃までは親の注意(attention)を必要としています。


そのため、大人が何かをしながらであったり、うわの空でいると、「一緒にいるのに一緒にいない」ような感覚になり、遊ぶ時間に充実感や満足感を得られづらくなる恐れがあります。


子どもたちと向き合って全力で遊ぶ、時間という概念にこだわるのではなく、量より質の良い時間を持つことが大切です。


自分に向き合ってくれている、注意を向けてくれている、この実感を持つことは子どもの心の発達に於いてとても重要です。


そしてこれは10分とはいかないことがたくさんあります。


1時間くらい必要とすることもあれば、30分くらいのときもあったり、時間はさまざまです。


おままごとをするとしたら、一連の流れをする必要があるのかもしれませんし、「〇分間ね」と時間を決めて遊ぶという方法もあるかもしれません。


いずれにしても、その遊びの時間を充実させ、質を高めることは子どもの満足感に繋がっていきます。


求められた時に大人がすぐに対応できないときには、たとえば「このタイマーがなってからでもいい?」「〇時になってからでもいいかな」など、相談をして決めることも大切で、決めたらそれを実行する必要がありますね。


約束して楽しみにしていたのに、約束を破られたとしたら、大人への信用を失ったり、同じように(結果的に)嘘をつくスタイルというのを学習してしまいかねません。


約束をしたら守ってくれる、これだけ待ったら遊べる、その気持ちを大事にし、安心感を与えられるように、大人たちも純粋で正直な姿勢で子どもたちと関わっていけるといいですね。


また、ちょっと声をかけられた時はどうでしょう。


「ねえねえ、これみて!」などと急に声をかけられることってありますよね。


そのとき仕事中、お料理中など、手を離せない瞬間もあるかもしれません。


そのようなときは、その瞬間は待ってもらうことも必要になってくるかもしれませんが、大人もちょっとストップ出来るときにはやっていることを一時中断して子どもの話に耳を傾けることも大切です。


そういった態度、表現の仕方、全てを子どもたちは見ていて、それを参考にして子どもたち自身の行動に取り込んだり、考え方に影響を与えていきます。


子どもの安心感につながる行動、そして自分自身にも無理のかかりすぎないような、ちょうどいいポイントを見つけてバランスを取っていけるといいですね。

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