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十分すぎるほど頑張っているあなたへ

  • 執筆者の写真: popo
    popo
  • 2025年9月15日
  • 読了時間: 4分

本当に多くの方が、毎日頑張っていらっしゃると思います。

そしてそれらはときに、頑張りすぎているように感じられることさえあります。

仕事や子育て、家事などのタスクに追われ、自分の時間をほとんど持てずに、心に余裕が持てない、気持ちが休まらないといったしんどさを抱えている方は決して少なくありません。


「休んではいけない」

「迷惑をかけてはいけない」

「こうするべきだから」

「他の人はもっとできている」

「楽をするのはズルい」

「自分(他者)はこんなに頑張っているのだから、他者(自分)も頑張るべき」

「できないと価値がないと思われるのではないか」


…こういったような考えから、自分自身や近しい周りの人の頑張りを低く見積もってしまったり、自分自身もさらに頑張ろうとしてしまったり。

とくに子育て中の方は、完璧な親を目指してしまい、親自身が子育てを心から楽しめず、そんな親の様子から子どもも息つく暇がなくなってしまうことがあります。


こうしたい、という理想のイメージがあるのに、それが完璧にできなくて、思うようにいかなくて苦しんでいるとしたら、それはもうすでに頑張りすぎている証拠かもしれません。


日本の文化的、制度的な要因に加え、個々人の考え方の傾向なども複雑に絡み合い、自然とこうした考えを前提のように抱いて疑わなくなり、結果的にジレンマが生じて苦しんでしまう、という事態が生じている場合も少なくないようです。



心理学の研究から見えてくること


  • 完璧主義はリスクになりうる

    完璧を目指すこと自体は決して悪いことではありませんが、研究によれば「完璧でなければ価値がない」と思い込むほど、ストレスや燃え尽きのリスクが高まるようです。


  • 「Good enough(十分に良い親)」で大丈夫

     イギリスの精神科医ドナルド・ウィニコットは「good enough parent(十分に良い親)」という考え方を提唱しました。親は完璧であるよりも、多少不完全であることが、むしろ子どもの成長や自立を助けるという考えです。親も完璧でないからこそ、子どもは自分で現実に適応していく力を身につけ、成長していくことが出来るのです。


  • 成果より自己受容

    できないことに注目することは自己効力感も下がり、負の連鎖に繋がってしまいかねません。自分が「できること」「できていること」に注目すること、今出来ないことを認め、出来ないけどそれが必要な場合は従来とは違う方法を考えてみたり、必要がなければ「できない」「やらない」と切り捨てて思い切って諦めてみることもストレスを軽減するための大切な工夫です。

    (たとえば、洗濯は毎日しないとと思っていたが、今の状況では出来ないような場合。なので①二日に1回でいい。②洗濯は回すけどたたむのは諦める。③洋服を増やして週末にまとめて洗濯できるようにしよう、など)

    また、セルフ・コンパッション(自分にやさしくする姿勢)があると、困難な状況でも心が折れにくいことが示されています(Kristin Neff)。


「手を抜く」「楽をする」などと表現されることがあり、ときにこれらはネガティブな響きを持つようですが、決してネガティブな側面だけではありません。

むしろ、自分の精神的健康を大切にできている、自分を守ることで自分の周りの人の健康も守る、大切な取捨選択をしていることでもあるのではないでしょうか。



手を抜くことの大切さ


先の洗濯の例はどのように感じられましたでしょうか。

当たり前のように感じられた方、なるほど、と思われた方、「そんなことしていいのかな」「そんなことできない」と感じられた方…

さまざまいらっしゃっただろうと存じます。

その感覚を覚えたあなた自身の今の気持ちは、きっと今のあなたの大切な思いなのだろうと思います。それで大丈夫です。


先にもお伝えしたように、手を抜くことは決して怠けではありません。

長期的に元気でいるための工夫です。

頑張りすぎると疲れが溜まります。疲れが溜まって出て行かないと心身共に調子を崩していきます。調子を崩すことで、ますます何かが出来づらくなったり、周囲の人にも影響が及ぶこともあります。そうして周りも疲れに倒れていってしまってはみんなで辛くなってしまいますね。


ご飯は総菜やレトルトの日があってもいい。

洗濯物をたたまない日があってもいい。

困ったときは誰かに頼ってもいい。


「できていない自分」ではなく、「ここまでできている自分」に目を向けること。

それが、少しずつ心にゆとりを生んでいきます。



あなたの笑顔がギフトになる


おそらく、これを読んでなにかドキッと強く感じられた方はもう十分に頑張っていらっしゃるのだろうと思います。

生活の中で少し手を抜けそうなところ、ちょっと考えを緩めてみられそうなところはありますか?少し考えてみるのはいかがでしょうか。

完璧にできなくて、思うようにいかなくて苦しんでいるとしたら、それはもうすでに頑張りすぎている証拠かもしれません。

あなたが少し肩の力を抜き、ほっと笑える時間を持てるとき、その笑顔はあなた自身にとっても、家族や大切な人にとっても、一番の安心できる贈り物になるのだろうと思います。


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