top of page
Your Perch
~心の止まり木~

Adolescence(アドレッセンス)の感想メモ(内容に触れているのでご注意ください)
話題のNetflixの『アドレッセンス』を観ました。 以下に内容に触れた私の個人的な感想をしたためますので、まだ本作品をご覧になっていない方は十分にご注意ください。 現在住んでいるロンドンの友人の多くも観たとのことで、一緒に考察や感想で話が膨らむほどでした。本当に話題の作品なんだなと言うことが感じられています。 全4話(1話50~1時間ほど)で、あまりの臨場感から入り込んでしまい4話一気に観てしまいました。サイドに用意していたコーヒーは気がついたらすっかり冷めてしまっていました。 観終えたあと、胸の奥がずーんと重いような、スッキリとはいかないような、ひっかかるような、でも希望も確かにあるような、そんな感覚を覚えました。 イギリスで暮らし、心理の仕事をしている状況である今の私の視点からは、「ああ、いまこの瞬間にも、どれだけの人が目に見えない心の溝を歩いているのだろう。」そんな想像が刺激されるようなストーリーでもありました。 思春期の“影”と”もがき” 主人公は13歳の男の子、ジェイミー。 ある朝殺人の容疑で逮捕されるところから物語が始まります。

popo
2025年11月27日読了時間: 6分


心の「回復」とは?
心の回復というと、どのようなイメージが湧くでしょうか。 「元気になる」 「前の自分に戻る」 「もう大丈夫になる」 そんなイメージを抱かれる方もきっとたくさんいらっしゃるかと思います。 なにか大きな出来事があって傷ついた心、細かな傷つきを重ねて複雑に傷つき疲れてしまった心…いろんな場合がありますね。 結論からお伝えすると、実際の“心の回復”は、決して一直線の道ではありません。 揺れながら、迷いながら、時に後戻りしながら進むような、複雑さを持っていることがほどんどです。 臨床心理学やリカバリー研究では、回復は「苦しみが消えること」ではなく、**“苦しみと共に生きながら、自分らしさを取り戻していく過程”**と捉えられています。 重要なのは「症状が完全に消えること」ではなく、たとえ困難や制約を抱えていても「自分らしく、意味ある生活を再構築する力」を取り戻すことです。 以下でもう少し詳しく研究を紹介しつつ考えてみたいと思います。 〇回復は「元に戻ること」ではなく「新しい自分と出会うこと」 アメリカの心理学者ウィリアム・アンソニー(Anthony, 1993

popo
2025年10月21日読了時間: 7分
bottom of page