日本を離れて海外に暮らすことに決まり、いざ生活が始まってみると、あらゆる場面で日本とのギャップが感じられるかと思います。
それが刺激的で、言葉や生活にもさほど困らずに「やるぞ!」となる人もいれば、大きな環境の変化にストレスがずっしりとのしかかって「もう日本に帰りたい…」という気持ちになってしまわれる方も少なくありません。
言葉が違う、文化が違う、街の景色、食べ物、目に飛び込んでくる人、風景、香り、家の中、買い物の仕方、人付き合いの仕方、交通機関、出かける場所…
今までできていたことが急にしづらくなった、不自由になった、やりたいのにうまくできない、こういったことは本当に大きなストレスとなりやすく、とても苦しくさせられます。
子育てをしている方であれば、子どもに関する活動も関わってきて、子どものケアもあるのに自分も心も身体も疲れ切ってしまい、日本を離れているので頼れる友人も家族もいない、となれば、孤立無援のようにさえ感じられてしまうことでしょう。
全てが恋しくなって、ある程度自由に動けていた環境の心地よさが際立って、「ああ日本に帰りたい」という思いが生じてくるのも、とても自然なことだと思います。
それくらい、辛いんだ、大変なんだ、という心の叫びでもあるのではないでしょうか。
環境が変わることは(それがポジティブな変化だとしても)ストレスとなりやすい性質があります。
負荷がかかって辛いときには、積極的にリラクセーションを取り入れる、今でなくても良いことは一旦後回しにする、外を散歩してみる、美味しいものを食べる・飲む・軽い運動をする、日本人や近所のコミュニティに顔を出してみる…など、状況に応じて気分転換に取り入れてみられそうなことをされてみるといいですね。
ただでさえ辛いときに、自分を頑張らせるとさらに辛くなってしばらく動けなくなってしまう可能性もあります。
愚痴を吐いたり、安心できる存在に連絡を取ったり、自分を労わる時間を取り入れたりしつつ、必要な時には低空飛行で、負荷の多すぎない範囲で進んで行けるのもいいですね。
すでに海外へ渡る、渡ろうとする大変な一歩を踏み出していらっしゃるのですから、それはあまりにも勇敢で大変な決心をされた勇気ある行動だと思います。
『日本に帰りたい』私も渡英してしばらくの間、感じたことがたくさんありました。
時間を重ねていく中で、いろんなことが少しずつ分かってきて、いろんなことに少しずつ慣れてきて、今があるように感じています。
辛いときに、えいやと思って声をかけてもいい場所があればなと思ったことがあり、このサイトを作ったのも同じような方の、そのような時期をサポートできたら、という願いもあります。
慣れれば自分で行動し出かけていくこともしやすくなっていくかもしれませんが、わからないうちは本当にわからない。なにをどうすればいいかなんて、調べることは大変な労力の要る作業です。
つらいときに、お一人で苦しまれず、声をかけられる人と少しずつ話し、「日本に帰りたい」お気持ち、それほど辛く悲しいお気持ちがあることを、吐き出しつつで進んでいけるといいなと願っています。
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